ひとり治療院が間違っていけない商品の作り方

From:治療院マーケター　山下晋弥

先日、相談を貰った。大阪で治療院をやっている人です。

地域ではライバルが増加中。空き店舗ができたら整骨院がはいるような状態だと。で、新規が減って売上が減少してきたと。

だから、新しい商品を作ったけど、全く売れないということです。

新しい商品とは、自分の地域では導入されていない、最新ダイエット機器（脂肪を分解する機械）を導入して、既存の方にオススメしているけどまったく売れない、、、

新規集客もしているからチラシに最新マシーンでウエストダイエットというフレーズを出しているけど、全く来ない、、と。

僕は、一つだけ気になりました。

「広告に出している店名は、どう出だしているのですか？」と。

すると、「〇〇整体」ですと。

それでは難しいですね。集客も販売も。だから、

一つは店名を変えるようにするか、もしくは、最新というフレーズを外して商品名を変えてやっていきましょう！と。これで既存からも商品は売れるし、売上も上がるようになるビジネスを作ることができるようになります。また、新規も集めやすくなります。それも濃いリピートしてくれる顧客をです。

というのも、、、

「コンテクスト」がマッチするから

コンテクストとは、背景です。背景情報です。

あなたは誰で、何者ですかというのです。

なぜ重要なのか、人は、背景情報という枠組みの中で商品のポジションを決めているからです。コンテクストがうまくマッチしていれば商品の販売は成功しやすいです。しかし、していなければうれません。

コンテクストで、こんな実験があります。

ワシントン・ポスト紙が行った有名なコンテクストの実験。

この実験に参加したのは、国際的にも評価が高く、当時のアメリカのクラッシク界では最高の演奏家と呼ばれた、バイオリニストのジョシュア・ベルだ。彼の演奏は「インタビュー」誌に「まさしく人間に生きる意味を教えてくれる」と評されたこともある。

コンサートともなれば、3万円以上するチケットがいつも売り切れる。

そんな彼が、このコンテクストの実験では、ワシントンDCの忙しない地下鉄の構内で、朝の通勤時間帯にバイオリンを演奏した。人々はベルの並外れた才能に気がつくだろうか。それとも、他の路上ミュージシャンにするのと同じ様に、何も気にせず歩きさってしまうのだるか？また、実験として更に重要なのは、ベルが一般的な路上ミュージシャンよりも、たくさんのお金を稼ぐことができるのだろうかということだ。

ベルは45分間演奏した。その時間の中で通り過ぎた人は1070名、チップをくれた人は27名で、音楽を聞こうと足を止めた人はわずか7名だった。この演奏会で彼が稼いだ総額は、3217円だった。

あなたはこんな風に思うかもしれない。ワシントンDCの通勤客は、単に仕事に遅れたくなかったり、小銭を持っていなかっただけだろうと。人だかりができず、あまりお金を稼げなかったというだけで、彼の演奏を聴いた忙しい通勤客が、人生の意味を考えるにいたらかなったとは言い切れない

だが、「ワシントン・ポスト」紙はそこで実験は終わらせず、演奏を聞いた人にインタビューを行った。

すると、それほど急いでいない人たちも大勢いたことがわかった広場で靴磨きを受けていた男性や、ベルから6メートル離れた売店で宝くじを買おうと並んでいた人たちなどだ。

そして、彼らが演奏を気にも留めていなかったこともわかった。その日の宝くじを買った男性は、自分が選んだ番号は全て覚えていたが、演奏をしていた男性については、「小銭を稼ぎたいだけの男」と、曖昧にしか記憶していかなった。

ジョン・ベルの演奏は、コンテクストによって台無しにされたのだ。