良い商品を作る職人の「ある落とし穴」

マーケティング

From:山下晋弥(店舗&WEBマーケター)

職人ほど集客が苦しい?

昨日、車で出かけていました。後ろにクリーニング屋の職人の親戚(81歳のおじいさん)と話しているとき、「職人あるあるやな〜。この思考だと集客苦労するやろな」ってことを言っていたのでシェアします。

 

言ってる事は正しいが…

大通りで信号待ちになり、停車しました。隣に停まった車が真っ赤のホンダのCIVIC。それをみると職人の親戚は「ここまで金かける必要あるのかね。車なんて走れば良いんやし、軽トラでいいやんな。今の軽トラめっちゃ機能的にいいで」と。

この言葉を聞いて開業したてのことを思い出した。

 

自費治療院の苦しい経営

開業したての頃、自分も、ただただ患者さんの身体を治せばいいだろうと思っていたし、治せば人は来るって思っていた。

実際、腰痛もひざ痛の人も、喜んでくれていたのだけど、、、、集客が苦しかった。

チラシを2000枚撒いて集客できた!と思っても「安くで治してくれよ〜っ」て言う人がきた。価格の勝負をしていかないといけないのがしんどいねん。

そんなんしたくてやってるんじゃないしね。自分の所で治して欲しいという人だけに治療していきたいな、価値を感じてくれる人だけを集めてやっていきたいと思いながらも、

経営のために、作り笑いして、回数券をゴリゴリに押して買ってもらうというなんとも難しい経営をしていた。

そんな時、ポジショニングという概念に出会い、わかった。

はっきりいって、治せる場所は、病院、整体、整骨院と死ぬ程あるから「治せるだけでは駄目」だと。他との違うが全くないから。

 

職人ほど、陥りがちな罠。

僕らって基本、職人で、本質的価値(治療なら治せば良い。治したら来るよね)と思いがち。

冒頭の車の話も、車は走れば良いというのは本質的だけど、それだけではもう売れない時代になっている。いくら良いものを作ったとて、性能だけでは無理に。

もう普通にありふれている商品だから。他との違いがないから価格勝負になり、資金と人脈がある大手に完膚なきまでに負けてしまいまう。

ここに気づかずにずっと経営していると、どんどんどんどんどんどん、しんどくなっちゃうと。

あなたは
本質的価値以外で勝負かけれていますか?

 

ー山下晋弥

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